老後のための貯蓄
老後の為に出来る事
定年まであと10年となった時、これから何をすべきか考えたことがあるでしょうか。
50歳くらいになると、もう後10年もすると定年だな……なんだかさみしいなと感がるようになるし、体力の衰えなども本当に感じるようになります。
子供も巣立っている人が多いと思いますが、だからこそ、これから先の人生の事をしっかり考えていくべき時と考えるべきでしょう。
最近は色々な計算ができるようになっていて、インターネット上でも、例えば預金を一定期間運用した場合、元利合計額はどのくらいになるのか?といったことを計算してくれる金融機関のシミュレーションなどができます。
こういう便利なシミュレーションを利用して、この先の資金、老後の資金について考えてみるという事も大切な事でしょう。
50歳から資金を作るという事も可能です
給与をもらっているサラリーマンたちにとって、定年は人生の中でも大きなポイントになります。
残りの10年間、50歳からどのように貯蓄していくか、まじめに考えていけば、退職金と公的年金で豊かな老後生活を送るという事も不可能ではないのです。
今貯蓄額がゼロという場合でも、これから貯めるぞ!と本気になれば、夫婦共働きで1000万円をためることもできるという意見もあります。
それに退職金が夫婦二人で2000万円位あったとして、貯蓄額をあわせて3000万の貯蓄ができます。
これくらいの貯金があり、この貯金を毎月、少しずつ取り崩していくと、どの位の生活ができるのか、考えてみましょう。
いくつまで生きていられるのか
問題はいくつまで生きていられるのかという点です。
仮に90歳まで往生できたとして考えてみます。
貯蓄額3000万円を年平均4%位で運用、毎月一定額の取り崩しがあり、退職、60歳から30年、90歳になる時にゼロになるように計算してみると、毎月15万弱位の数字が出てきます。
公的年金がどのくらいもらえるのかですが、大卒22歳で厚生年金を38年払い続けてきたいう場合、月額20万位支給があるはずです。
しかし公的年金のみで毎月の生活を維持していくという事は、病気などしたり、そのほか孫に利用する費用なども出てくるので、なかなか難しい問題です。
毎月貯蓄からの15万円弱を取り崩し公的年金が20万円位あるという状態なら、何とかやりくりして生活していくことができるのでは?と考えられます。
しかし、この様にうまくいかないのが老後です。
家族に何かあったり、家の補修費などが必要となったりする場合もありますよね。
中でも、家の修繕を行うとなった場合、住んでいる家が借地権付き物件ならば地主の承諾が必要不可欠です。
もし、地主との交渉ができない場合や今後相続させるつもりはない場合など、借地権の売買・譲渡については専門の買取業者に任せてしまうという方法もあります。
そのほうが、時間もかからず、すぐに現金に変えることができますし、地主との交渉などの面倒なことも全部処理してくれます。
他にも、何かと資金が必要になる事も考えられるので、50歳からでも老後を豊かにするために、頑張って貯蓄していく10年間として考えていく方が安心です。
貯蓄出来ないという事はありません。
1000万とはいかずとも、少しずつでも貯蓄する気持ちになれば老後は安定するのです。
確定拠出年金を考えてみる
確定拠出年金は、老後資金の準備法ともなるもので、確定拠出年金の所得控除を利用するという方法です。
加入者本人が掛け金を拠出できるかどうか、まずそこが問題です。
自営業等で国民年金第一号被保険者である、会社員で勤務している会社が確定給付型年金制度も企業型確定拠出年金も実施していない、会社員で勤務している会社が企業型確定拠出年金を実施、なおかつ、マッチング拠出を導入している場合、対象になります。
家計から掛け金を出す余裕がなくても確定拠出年金への加入を行い、手持ちの預金を取り崩しながら掛け金とします。
支出した掛け金は、小規模企業共済等掛け金控除となり、全額所得控除対象となるので、所得控除を受けることで税金を減らすという方法です。
こうした方法も考慮し、老後の資金の捻出を考えていくといいでしょう。