最期の医療を自分で選択するために
事前指示書とは
事前指示書をごぞんじでしょうか。
この年齢になると、週末医療について色々と考えるようになるのは無理もないことかもしれません。
いつお迎えが来るかということは誰にもわからないものですから、そろそろもしもの時に備えて考えるというのは悪いことではないのです。
事前指示書はもしも、自分に何かがあって意志疎通ができなくなったら、このような終末医療を受けたいと書いたもののことを言います。
但し、このような大事な書類を書く際は一人で考えて書くのではなく、家族の同意を得て書いた方が良いでしょう。
家族の意に反することは、後々のことを考えると良くないことですから、家族間でも、いやなムードになってしまってはご自身としてもつらいものです。
メリットは家族のためと自分のためになること
事前指示書のメリットについて、私なりに考えてみました。
まず考えられるメリットはその人にとって、満足できるより良いものであれば、どのようなケアでも良いのでしょうが、こういった本人の意思がわかるものがあれば、たとえ本人と意思疎通が出来なくても医師や家族が治療方針等を決断できるということです。
次に考えられるメリットはたとえ、本人は何も言えないような状態であっても、自分の意思を尊重してもらえるということでしょう。
つまり、自分の最期の在り方を自分で決められるという事ですから、悔いのない人生の終わりをむかえられるということです。
活用するシーン
考えられる活用シーンですが、転んで頭を打って意識がなく、このまま回復しないであろうという状態になって延命処置を取るかどうかという時、私としてはそのまま自然に死を迎えさせてほしいので、そのような思いが書かれた事前指示書があれば。その希望どおりになります。
また、交通事故や何らかのトラブルに巻き込まれてということも、あるかもしれないですし、山登りや海水浴での事故、飛行機や船の事故もあるかもしれません。
本当に人生は何が起こるのかはわからないものなのですから、常に色々なことを想定しておかなければいけません。
このように、事前指示書もいつ必要になるかわからないものです。
事前指示書は分かりやすい所に保管する
人の死は辛いものですが、覚悟の上での死というものもありますし、死によって家族を苦しめなくなるということだってあるのです。
そんな時のために事前指示書を家族がわかるところに置いておくということもだいじですし、どこにあるかは予め家族同士で共有事項にしておきましょう。
その際も家族のうちの誰か一人でなく、家族全員が分かるようにしておいた方が混乱を避けられるかもしれません。
そうしておけば死において、自分の意思が尊重され、自分の最期を自分で決められるのです。
我が家は家族一人ひとりが事前指示書を書き、わかりやすいようにリビングボードの引き出しにいれてあります。
このように、全員一緒に入れておけば、混乱はないでしょう。