納豆を使った料理
私たちに欠かせない栄養素がたっぷり含まれる納豆
冷蔵庫の常備食材としてストックしている納豆。
朝食が何か味気ないときでも、納豆を出せばそれなりにちゃんとしたおかずが一品増えます。
私は納豆がとても好きなのですが、夫は納豆が大の苦手でした。結婚当初、食卓に出しても一口も手を付けずという状態です。
栄養がたっぷり含まれている食材なので、どうにかして食べて欲しいと、今までさまざまな料理を作ってきました。
その甲斐あって今は自分から好んで食べるように。私としてはとても満足しています。
そんな納豆は、私たちの健康に欠かせない5大栄養素が含まれるパワーフードです。
筋肉や内臓などの体の組織を作る成分であるたんぱく質や、主要なエネルギー源となる炭水化物、酵素を活性化し体の調子を整えるビタミンが含まれています。
また、体温の維持に役立つ脂質や、歯や骨などの骨格を作る成分のミネラル、腸内環境を整えてくれる食物繊維も入っているので、是非とも日々の食生活に取り入れたい食材です。
私が好きな納豆レシピ
私は納豆が好きなので、付属のタレや醤油をかけて食べるベーシックな方法はもちろん、キムチや薬味などをたくさん混ぜて食べるのも大好きです。
夫に作るときは納豆の独特な風味やネバネバを極力抑えたメニューを作るようにしています。今日はその中でも食卓にあがることが多いメニューをいくつかご紹介します。
納豆チーズご飯
納豆×チーズの組み合わせがお好きな方におすすめのメニューです。
1膳ぶんのご飯に大さじ1の白いりごまを混ぜたあと、納豆に付属のタレを入れてよく混ぜましょう。
いりごまを混ぜたご飯の上に、千切りにした大葉とスライスチーズ、納豆と刻み海苔をのせればもうできあがり。
ご飯がベタつかないよう、さっくり混ぜるのがポイントです。少し物足りない人は七味唐辛子を振りましょう。
大葉がとても良い役割を果たしているので、大葉は是非とも用意してくださいね。
チーズと納豆のトースト
こちらもチーズ好きにはたまらない一品です。
納豆と付属のタレを入れて混ぜ合わせたあと、6枚切りの食パンを1枚用意し、納豆とピザ用チーズをのせて焼きます。
焼き色がつくまで5分ほど焼いたら4等分に切りましょう。器にのせて海苔を散らせば完成です。
今回は6枚切りを用意しましたが、パンの厚みは個人の好きなものでOK。
たくさん食べたい人は4枚切りの食パンを用意してください。私はその日の気分によって、ちりめんじゃこやネギをのせて食べます。
マヨネーズもかけて食べればマヨラーもきっとうなることでしょう。
納豆と卵の雑炊
この雑炊は、食欲が無いときやちょっと風邪気味かなと思うときに食べます。
用意するのはご飯(150g)、卵1個、納豆、めんつゆ、水(200cc)です。
耐熱容器にご飯とめんつゆ(大さじ1/2)、水を入れて、600Wのレンジで4分ほど加熱しましょう。
別のボウルには納豆、付属のタレとからし(なくてもOK)、卵を入れてふわふわになるまでかき混ぜます。
チンしたご飯の上にふわふわになった納豆卵をのせてネギをのせれば、雑炊の完成です。
薄めの味付けなのでもし味を少し足したい方は、だし醬油を入れてみてください。
納豆のネギ焼き
私と息子が大好きなこのメニュー。冷蔵庫にある材料でパッとすぐにできてしかも美味しいので、是非とも作ってみてください。
用意する材料は納豆(付属のタレ+からし)、長ネギ、卵、マヨネーズ。小ネギがあると尚良しです。
ボウルに卵1個と大さじ1のマヨネーズを入れて溶きほぐしたら、1パックの納豆にタレ+からし、小口切りにした長ネギ(1本)を入れて混ぜましょう。
中火で熱したフライパンにサラダ油を流し込んだら、先ほどの生地を流し入れ、こんがりと焼き色がついたら裏返します。
そのまま5分ほど焼き、中まで火が通ったか確認したら、器に盛り付けて小ネギを散らしましょう。
少し薄めの味付けなので、しっかりめの味付けが好みの方は、味の素やめんつゆを足してみてください。
好みでポン酢や醬油をつけたり、チーズやキムチを加えて食べても合いますよ。
納豆とチーズのせんべい
納豆とチーズの相性はとっても良いだけでなく、納豆独特なネバつきが抑えられるので、個人的にとても良い組み合わせだと思っています。
このレシピ、実は夫が初めて納豆を美味しいと言って食べてくれた一品です。
用意するのはひきわり納豆と付属のタレ、とろけるチーズ(50g)に白ゴマと片栗粉だけ。作り方もとっても簡単です。
納豆+タレ+チーズ+白ごまをすべて混ぜたあと、ごま油をしいたフライパンに、先ほど混ぜた生地を大さじ1ずつ落とし入れます。
弱めの中火で2分ほど焼いたあと、裏返してフライ返しで押し広げるのがポイントです。
そのまま両面カリッと焦げ目がついたらやみつきになるせんべいの完成!
最初は恐る恐る口に入れていましたが、納豆独特のクセが無くとても食べやすかったのでしょう。
「予想よりも美味しい」と喜んで食べてくれました。
納豆が苦手な方にはひきわり納豆を使ったレシピからチャレンジしたほうが良いですね。
つかみ食べができる大きさなので、小さいお子さんのおやつにもぴったりです。
鶏そぼろの納豆どんぶり
こちらもひきわり納豆を使ったレシピ。用意する材料はこれまで紹介していたレシピより少し多めですが、そのぶんガツンとパンチがくる味なので、男性も好みの味だと思います。
まず下準備として5gのしょうがの皮をむきましょう。しょうがとニンニクはみじん切り、ネギは小口切りして準備OKです。
中火で熱したフライパンにごま油を入れ、100gの鶏ひき肉を投入後、みじん切りにしたしょうがとニンニクを加えて炒めます。
ニンニクの香りがしてきたら、料理酒・醤油・砂糖(各小さじ1)を加えて火が通るまで炒めたあと、火からおろして粗熱を取りましょう。
ひきわり納豆(2パック)に付属のタレ+ペッパーソース(小さじ1/3)を入れてしっかりと混ぜたら、ご飯をよそい、その上に鶏ひき肉と調味料を加えた納豆、そして卵黄をのせればできあがりです。
ペッパーソースは好みの分量で調節してくださいね。辛いのがお好きな方はラー油を入れても召し上がってみてください。
鶏ひき肉がない場合は豚ひき肉でも代用可能です。
卵黄だけ使うのはもったいないので、私はたまに目玉焼きにして食べています。
食べられない納豆の見分け方
もともと納豆は発酵食品のため、賞味期限を1~3日ほど過ぎていても我が家では普通に食べます。
ただし、1週間程度過ぎてくると乾燥して固くなってくるので、ちょっと食べてみて、味やにおいが少しおかしいと感じたら処分しています。
さすがに1ヶ月放置している納豆はありませんが、ツンとした臭いや刺激臭が発生したり、豆全体がドロッとした状態になっていると腐敗しているので注意しましょう。
また、納豆の象徴でもあるネバネバが糸を引かなくなってきた場合も危険信号です。納豆菌以外の菌が繁殖するとこのような状態になるそうです。
納豆は冷凍保存しても楽しめる
納豆をお買い得な価格で購入できた場合、私は3パックほどまとめ買いをします。
ただし、納豆の賞味期限は1週間~10日と短く、冷蔵庫で保存すると傷む可能性があるので、冷凍保存をしています。
この方法で保存するとさまざまな種類の納豆を楽しめますよ。今回は納豆を冷凍する利点と保存のポイントについてもまとめました。
納豆を冷凍保存する利点
冷凍保存する最大のメリットは、長い間美味しく食べられることです。冷凍保存すれば1ヶ月ほど持ち、食べたいタイミングで食べられます。
ただし、それ以上保存しておくと風味や味が劣化するため、冷凍した日付を保存袋に記入、もしくはマスキングテープに書いて貼っておきましょう。
美味しく食べるためにも保存袋を見える位置に収納するのがおすすめです。
また、納豆を冷凍しても納豆菌や風味に影響はありません。寒さに強い納豆菌は気温が低くなると活動を停止するため、納豆の風味や味わいも解凍前と同様楽しめます。
納豆の保存方法
保存方法には、パックごと冷凍・中身を取り出して冷凍する方法の2種類があります。
パックごと冷凍する方法
まずは納豆よりも一回り大きめなジッパー付き保存袋とラップを用意します。
未開封の納豆パックをラップで包んだあと、ジッパー付き保存袋に入れましょう。
保存袋に入れる際は、なるべく空気が入らないようしっかり口を閉じて密閉するのがポイントです。
パックのまま冷凍庫に入れて保存も可能ですが、その場合乾燥やにおい移りが発生する場合があるため、手間ではありますが保存袋は必ず用意しましょう。
中身を取り出して冷凍する方法
複数人分の納豆をまとめて保存したい場合は、中身を取り出して冷凍しましょう。
納豆をパックから取り出したあと、空気に触れないようラップで包み、保存容器に入れてください。
パックのまま冷凍するよりもさほどスペースを取らずに済むのも嬉しいですね。
タレやからしで味付けした納豆や、薬味を加えた納豆も冷凍できるのでとても便利です。
ただし、下味をつけると保存期間が短くなるので、2週間を目処に食べきりましょう。
納豆の解凍方法
冷凍した納豆を食べる場合は、食べる前日もしくは半日前に冷蔵庫に入れましょう。
少し時間がかかるように感じますが、寝る前に冷蔵庫に入れておけば、朝食で美味しい納豆が食べられます。
冷蔵庫でじっくり時間をかけて解凍するので、栄養や美味しさを損なうことはありません。
また、一度凍らせた納豆は刻みやすいので、料理の具材として使いやすいのもメリットの一つ。加熱調理する際は、凍ったまま使えばネバネバが手につくことなく、スピーディーに扱えます。
もし常温で解凍する場合は放置時間を短めにしましょう。納豆に含まれる酵素やナットウキナーゼは熱に弱いため、電子レンジ解凍を希望の方は、20~30秒程度にとどめるのが美味しく食べるコツです。